eスポーツで地域活性化!静岡で成功させたい!考察
目次
- eスポーツで地域活性化!eスポーツとは?
- eスポーツで地域活性化!eスポーツの可能性
- eスポーツで地域活性化!静岡の現状
- eスポーツで地域活性化!成功事例 (富山県)
- eスポーツで地域活性化!静岡で成功させるには?
- eスポーツで地域活性化!まとめ
eスポーツで地域活性化!eスポーツとは?
eスポーツ(e-sports)とは、
コンピュータゲーム(ビデオゲーム)をスポーツ・競技として捉える際の名称である
もっと簡単に言うと。
eスポーツは、サッカーや野球といったスポーツが『ゲーム』に置き換わることです。
プレイヤーは、ただゲームをプレイするのではなく、そのゲームのプレイを極めた上で、競技として他プレイヤーと競い合います。
オーディエンスは、その競い合っている姿や好きな配信者を見て盛り上がることで、大きな集客を狙うことができます。
例えば、
#大会のゲームに対してのモチベーションが上がりそのゲームを購入する。
#他にもチームのファンとして、グッズを購入する。
#PCゲームなら、プレイヤーと同じマウスやキーボードを購入する。
#会場に足を運ぶため、他のゲームに目が止まり、知るきっかけになる。
eスポーツは、サッカーや野球などのスポーツ観戦と近いことが挙げられます。
なぜ集客できるのか?
集客方法は、会場に足を運ぶだけではありません。
野球やサッカーは、テレビや動画配信サイトなどで放映されます。
eスポーツは、テレビ配信は少ないものの、動画配信サイトの配信が主です。
なぜならプレイヤーの多くは、インターネットを通じて、ゲームをプレイしたり、ゲーム実況者を見たりとインターネットネイティブな層に人気だからです。
ゲームの多くは、ネットを活用したPCゲームやコンシューマーゲーム機(PS4やNintendo Switch)、スマートフォンをハード機でプレイします。
eスポーツ市場は、そのゲームに関心があったり、出場しているプレイヤー(実況者やインフルエンサー)が好きだったりと幅広く存在します。
eスポーツで地域活性化!eスポーツの可能性
eスポーツの可能性は、大いに期待できます。理由は、以下の通りです。
#市場が自動で拡大する構図ができている。
ゲームの数が増えれば、ヒットする確率が上がる。ヒットすることで、YouTuberのように集客したいユーザーがパブリシティとなってくれる。勝手に広まっていく。企業が広告を打つだけでなく、市場が自動的に拡大する構図ができている。
#移動通信技術の向上によって、接触機会が増える。
5Gとして技術が上がれば、移動型端末で見られる制限が緩和される。速度も通信容量も大幅にアップするため、外でデジタルコンテンツに触れる機会が増える。
#ライブ コマースと組み合わせられる可能性がある。
ライブコマースは、インフルエンサーと呼ばれる一定のファンを抱えている人が商品を実際に使って姿を配信を行って、販売促進を行う。
コミュニケーションが双方向であるため、親近感も好感度も高い。
例えば、名前で読んでくれることや、実際に商品の感想や疑問などにも答えてくれる。また、インフルエンサーのファンであるため、マーケティングで言う忠誠心が高い。
eスポーツの現状は、配信者が集客し、企業の商品をPRする動きが見られている。
例えば、Logicoolと言うPC周辺機器の会社。プロチームとの契約によって、商品を提供し、実際に使ってもらう。それを見たオーディエンスは、プロプレイヤーが使っている商品が気になって、商品紹介リンクに飛んでくれる。報酬は、クリック報酬や成果報酬、契約金などが挙げられる。
オーディエンス層は、関心が高いゲームのライブ配信まで視聴するため、配信者の強固なファンやゲームのプレイ向上に関心が高い。
ターゲットに刺されば、強いマーケティング戦略になる。
#ライブコマースと通じて、eコマースへの流入を期待できる。
インターネットによる配信のメリットは、知ってからさらに知りたい、買いたいと思う層がすぐに行動できることです。
eスポーツで地域活性化!静岡の現状
静岡の現状は、そこそこ動き出している状態です。
例えば、
静岡eスポーツ連合に所属していること。
静岡では有名なスポーツ。
サッカーを軸として、ウイニングイレブンを取り入れていること。
アプリィネットワークは、2019年2月にeスポーツ事業として株式会社フロントフラグを運営しています。
イマドキ風の、オフィスでかっこいいですね。
これから、本格的にeスポーツを取り入れていく動きが見られそうです。
eスポーツで地域活性化!成功事例 (富山県)
地方のeスポーツは、富山県が一足先に先導しています。
なぜ成功しているか、キーマンは誰か。成功理由。について詳しく説明します。
eスポーツで地域活性化!キーマンは?
堺谷 陽平さん(さかいだに ようへい)
富山県eスポーツ協会会長
プロチームTURUGI 代表
株式会社ゾルゲを立ち上げCEOとなっている。
堺谷陽平さんは、ゲーム好きということもあり、
eスポーツ事業にかなり熱心に取り組まれています。
eスポーツで地域活性化!成功理由は?
結論は、堺谷さんが早い段階から着手しており、さらに地域という協力を得ることができたためです。
堺谷さんが最も重視していることは、eスポーツと地域性を組み合わせることです。
特にすごいのは、地域からプロチームを排出できたことではないでしょうか。
eスポーツの収益モデルは、大きく4つ。
1. スポンサー:
出資や商品提供によって、商品に興味を持ってくれた人が購入して、売上向上につながる、イベント会場などの飲食スペースにて、地域食の出店。
2. イベント運営:
スポンサーからのスポンサー料、ゲーム会社からパブリッシャーフィー、グッズ・チケット販売、動画配信者からの放映権
3. チーム運営:
スポンサーからのスポンサー料、イベント賞金
4. 動画配信サイト:
広告料、ユーザー課金
多くの場合、地域のパートナーは、イベント運営のみか、スポンサーとして地域の大会や予選に関わります。
しかし、富山の場合は、イベント運営もスポンサーもチーム運営も、ほとんど行っています。
例えば、チーム運営を行うことによって、富山県のチームだから見にいく・応援するという強固なファンがつきます。またファンは、サッカーでも同じように地元のエスパルスだから応援する!といった地域から応援してくれる人が付くため、
『地域全体をあげて、eスポーツを盛り上げることができます。』
地域がさらに盛り上がることで、協賛したいという企業が増えていきます。
eスポーツは、全国問わずゲーム好きやプレイヤーが好きな層が見るため、県外の人にアピールできるチャンスもあります。また国内問わずゲームは世界共通です。国外の方が、eスポーツは進んでいるため、ネットワークによって動画配信サイトから海外に対しても富山県自体をPRするきっかけにもなるのです。
海外から観光客を増やせるチャンスとしても期待できます。
静岡には、かなり不採算事業として、静岡空港があります。
連続赤字であっても資金を投下していることから、eスポーツによって海外のユーザーを呼ぶ必要があるのではないでしょうか。
空港収益の半数は、着陸料です。
静岡空港、県費5.7億円投入 10年連続赤字 18年度収支|静岡新聞アットエス
eスポーツで地域活性化!静岡で成功させるには?
成功させるポイントは、大きく2つ。
1つ目は、eスポーツを積極的に先導するキーマンがいるかどうか。新しいことを行うためには、強いリーダーシップが必要になります。
リーダーシップとは、独占的に先導する考え方ではなく、正しいと思ったことを先導してやることです。社長が!役員が!ではなく企業内全員がリーダーシップを持つべきです。最終的に意思決定する人が、リーダーということです。
そして、そのリーダーが意思決定した『正しいこと』を『正しく進める』のが、マネジメントです。
富山の場合は、堺谷 陽平さんが始めとして先導していました。
2つ目は、地域をあげてeスポーツを盛り上げていけるか。
リーダーシップを持った企業だけが先導するには、より多くの付加価値をつけることができません。
富山県は、若者が地域離れを防ぐために、『若者が楽しめる場所を作る』という目的として協賛しています。そのため、他の地域よりも多くのステイクホルダーに支えられて、付加価値が高い状態となっています。
確かに若者がいることは、働き手の確保、消費の増加、出生率の増加など、地域にとってメリットが多く、優先すべきことです。
県の費用は、地域活性化のために、企業誘致や社会保障費が主な支出です。
eスポーツの活性化に支出額を割り当てることで、若者の居場所と地元をPRする機会を増やすことが大切となってきます。
具体的には?
現状のウイニングイレブンは、
YouTube検索【ウイニングイレブン 公式大会】と調べると、ある程度されています。
公式放送に人が来るかどうかは、その大会に有名実況者が出ているかどうか。また、普段から配信が盛んなゲームであることが重要となります。
これは完全な主観ですがウイニングイレブンは、OPENRECやTwitchと呼ばれる動画配信サイトで普段から配信に人が集まっているイメージはありません。
もっと別のゲームを押し出す必要があるかもしれません。
人を増やす方法を考えるのではなく、人がいるゲームから、どのように地域性を出して配信していけるかどうかを考えるべきです。それが、顧客視点となって考えるということだと思います。
PRにYouTuberや動画配信者を起用する
また現代は、若者へのYouTube人気が見られるため、地元に密着するYouTuberとのタイアップでも良いでしょう。
例えば、『東海オンエア』
愛知県岡崎市を代表する岡崎観光伝道師。
東海オンエア リーダーてつやさんのツイッターでは、岡崎市の観光客数を3倍にしたと公言していました。
岡崎市の観光客数を3倍にしたと噂の東海オンエア特集です。 https://t.co/3KHPPKsnvd
— てつや【東海オンエア】 (@TO_TETSUYA) 2019年3月4日
また、東海オンエアが岡崎で撮影する際には、岡崎側も東海オンエア側もお金は発生していないことが明らかになっています。
ユーチューバーによる地域 PR の効果とは~新しい地域活性化の手段となることができるか~ - colorful
例えば、静岡市が撮影場所を提供し、YouTuberが主体的に静岡をPRしてくれるため、パブリシティ戦略 (アーンドメディア)のブランディングになるでしょう。
偶然にも静岡には、大人気YouTuber(登録者数日本一)の『はじめしゃちょー』やそのグループYouTuber『はじめしゃちょーの畑』が静岡に住んでいます。
例えば、
静岡プロ育成やマネジメントに着手するとしましょう。
#人を集める
人を集めるためには、大学や高校と提携する。特にeスポーツは、オンラインであるため、県外から有名なプレイヤーを誘致することも1つの手段。
#人を育てる
静岡プロゲーマーのチームは、選手のマネジメントを行い、チームの管理やお金の管理、メンタル管理、
#チームの集客支援(ファンをつける)
ブランディング支援、イベント管理、有名YouTuberとのコラボ
この場合は、チームのブランディングを行うために、特別ゲストとしてYouTuberとのコラボを行うべきです。
また下記にある『イベント集客』においても、特別ゲストとして招く手もありです。特別静岡応援枠としてPRしてもらうのも手です。
ここで大切なことは、そのYouTuberが動画か生放送どちらの方が人を集めることができるかです。例えば、『はじめしゃちょー』を生放送でゲストを呼んだとしても、はじめしゃちょーの生放送には3,000人程度の人数でした。『はじめしゃちょー』の人気は、生放送の面白さよりも動画による企画力、編集の面白さを求めている視聴者が多いのです。
もし『はじめしゃちょー』を起用するならば、動画によるPRの方がより多くの人に届きます。
#イベント集客
イベントを集客するには、とにかく宣伝と行きたいと思える目的を訴求することです。しかし、ただオールドメディアの広告を打つだけでは、一定の効果はあるものの、現地まで足を運ぼうとは思えないです。
加えて、ライブ配信による視聴数を稼ぐことができないでしょう。
なぜなら、ライブ配信に人が呼べるのは、ゲームが面白いからではなく実況者が好きで見る層が圧倒的に多いからです。インターネット広告と、ただ発信するのではなく、配信者と提携した方が良いです。
この状況はよく陥ります。
例えば、ゲームの有名実況者がコンスタントに同時接続数が3,000人だったとしても、そのゲームの公式放送は1,000人しか集められない。なんてことはよくあります。
公式だから人が集まるのではなく、この実況者が好きだから人が集まる方が配信の中では日常茶飯事です。
ライブ配信に人を呼ぶためには?
イベント会場に雑談配信スペースの設置を設置して、配信者に現地からの配信を促します。配信によって、広告費を打たずにイベント自体の知名度が上がり来年度の集客に繋がります。
また、この配信者が来ているから行くという目的を与えることができるため、イベントに対して新たな付加価値を感じます。
配信の大切なことは、ゲームが好きだから見ている層が多いのか、その配信者が好きだから見ている層が多いのかです。基本的には、その配信者が好きで見ている層が圧倒的なので、どのゲームで配信するかよりも、どの配信者を呼ぶかを考えた方が良いです。(普段から500~1,000人以上集めている人なら、どんなゲームでも人を集めやすいです。)
または、公式放送に有名プレイヤーを座談会として招待して配信の視聴者を獲得しましょう。
とにかく大切なことは、プレイヤーや実況者の主体的な発信が求められます。
eスポーツで地域活性化!まとめ
eスポーツに着手することは、確かに地域活性化につながります。
eスポーツは、フェスとは違い、インターネット越しで全国にいる人にPRすることができます。ファンが付けば一時的な集客ではなく、継続的に関係性を築くことができます。
また静岡は、観光資源やイベントが非常に多いです。
例えば、大道芸やサッカーのスポーツチーム。スポーツチームで言えば、静岡の人気スポーツで最初に出てくるのが、サッカーです。
地域性も高いことから、サッカーに関しては、地域をあげてeスポーツチームも応援してくれる可能性を持っていると言えます。
地域性を出したeスポーツは、良質なステイクホルダーを増やして行くことで、付加価値の向上を期待できます。
ここでいうステイクホルダーは、
#地域の企業
#ゲーム会社
#プロゲーマー・配信者
#地域のファン
#全国のファン
です。
eスポーツの可能性は、まだまだ伸びていくと言われています。
とにかく重視することは、ゲーム選びと影響力のあるプレイヤーを集めることができるかどうかかかっています。
地域と組み合わせるなら、強いリーダーと地域性です。
多くの人が応援したくなるチームが活性化に繋がると考えています。
静岡の若者の居場所を作っていましょう!
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